ニートについてアレコレ書いたので、おそらく重なる層であるオタクについても書く。
少子化の社会的要因は、オタクの存在だろう。女性に蔑視され排他されてきたオタクは、実年齢=彼女いない暦であり、もちろん結婚もできない。したがって子供もいない。一方、負け犬呼ばわりされている30過ぎの女性陣も、オタクを毛嫌いし、彼氏もつくれないまま、結婚できずにいる。オタクを中心とした需給ギャップが、少子化に繋がっていると思うのだ。
もちろんオタクだって彼女が欲しいし、結婚願望もあるだろう。しかしオタクの心からの叫びとして、負け犬女性とは結婚したくないという思いが強いようだ。オタクだって男なんだから、20歳前後の若い女性がよく、30過ぎのババアなんていらないと思うのは当然至極だ。ましてオタクとして毛嫌いしていたくせに、自分が結婚できそうもなると、オタクでも良いと考える傲慢な女性なら、ふざけるなと思うだろう。
そもそもオタクが見直されたのは、不況が続く中で、オタク市場の規模がクローズアップされたからに他ならない。そして不況に関係ないオタク系企業の業績=オタク社員の収入が、女性の目にとまったからである。おそらく一流企業や公務員などの目ぼしい男性陣が既婚者となり、残ったのが肉体労働者とオタクだけで、肉体労働者よりオタクの方が収入面でマシということなのだと思う。あとはオタク系企業のイメージが、新聞やマスコミで取り上げられて改善されたように思えるということだろう。
こうした流れの中でのオタクとの結婚願望なら、オタクだって、ふざけるなと言いたいだろうし、それが正論だ。オタクのイメージが改善されつつあるのだから、コアなものだけでなくライトなものもカバーして、20歳前後のライトなオタク女性をゲットした方が良い。それが駄目なら元々諦め掛けていた結婚なのだから、できなくても構わないと開き直るだけだ。
よくまとまらないが、こんな感じでオタクは負け犬ババアを切り捨ているようである。負け犬ババアは、オタクにとっても不良在庫なのだ。例外は、人妻マニアのオタクか、若作りの負け犬ババアといったところか?
だから少子化問題は、人生をかけたオタクの逆襲なのだと思うのである。そしてニートがオタクと重なるなら、ニート問題は、オタク市場を無視してきた経済に対するニートの逆襲なのかもしれない。
【補足】
根本的な問題は、マスコミが生み出す否定的イメージだと思う。近代が精神病という病気を生み出したと言ったのは、フーコーだったか? 近代になって生み出されたツールとしての分類が、単なる分類=区別から、否定的イメージを帯びた分類=差別に転化するという話だ。これを助長するのがマスコミで、その結果としてオタクやニートが差別され、その差別が社会問題を生むという図式である。これはこの先決して無くならないだろうし、むしろ差別を増加させながら加速度的に進行するだろう。